超音波探傷試験の試験方法
超音波探傷試験とは、対象物に超音波を照射することで、内部の欠陥の有無などを確認する手法です。また肉厚計測や長さ計測などにも活用可能で、さまざまなシーンで活用することが可能です。
試験対象
- 金属・非金属
使用する製品
- 超音波探傷装置
- 接触媒質
超音波探傷試験の特徴
feature
検査結果がすぐに出るため、インラインでの検査に最適
feature
単純な形状の検査に最適
feature
肉厚測定や長さ計測などにも適用可能
feature
放射透過試験と比較して安全に検査可能
探傷フロー
超音波探傷試験は、一般的に以下の手順で試験を実施します。
探触子から超音波を照射することで、試験体内部の欠陥の有無などを確認することができます※。
※探触子から照射する超音波を効率よく伝達させるため、試験体の間に水や油などの接触媒体を適用することが一般的です。
【欠陥がある場合】
内部に欠陥などがない場合、送信パルスと底面エコーの間に信号は表示されません。
【欠陥がない場合】
内部に欠陥などがある場合、送信パルスと底面エコーの間に信号が表示されますその信号から、欠陥の位置や大きさを推測することが可能です。
製品ラインナップ
UI-S9
特徴
- お客様のニーズに合わせて、さまざまな選択が可能です。
選択例
- 携帯性/操作性に優れたポータブルタイプ:IPX6対応
- 検査対象部品ごとに最適化された自動超音波検査装置
製品仕様
6.5インチ高輝度液晶により屋外晴
天下での認識率確保
USBメモリを使用してPCへデータ
保存が簡単
無段階調整スタンドにより見易い
角度に調整可能
上部ハンドストラップで携帯に便利 (別売)
リチウムイオンバッテリを採用
(約8時間連続運転可能)
用途
素材探傷
丸棒・パイプ・平板・砥石・ガラス等の超音波による内部欠陥の非破壊
試験
溶接部探傷
スポット溶接部・レーザ溶接部・鉄筋溶接部(構造物)・自動溶接部(橋梁/圧力容器等)・ガス圧接部・レール圧接/溶接部・極厚溶接部
肉厚計測
容器底板腐食/減肉計測・各種配管腐食/減肉計測
厚み/長さ計測
厚み計測・ロックボルト/アンカーボルト長さ計測(定尺長検査)
融着/溶着検出
未融着部の検出・未溶着部の検出
伝搬時間計測
ケーブル劣化診断等への応用
教育支援
学校/研究所/教育機関での使用
伝搬時間計測
JSNDI機能(Rタイプ)標準搭載
自動車部品用自動超音波検査装置
特徴
自動超音波検査装置は、検査対象部品毎のカスタマイズが可能です。詳細は当社営業までお問い合わせください。
装置
小規模自動超音波検査装置
検査例
対象:素材欠陥・鋳巣検査・EBW溶接部検査など
装置
超音波軸力計 UI-27AF
検査例
対象:ボルト締結力計測など
探触子(超音波プローブ)
特徴
さまざまな探触子をラインナップ。検査条件にあったご提供可能です。
製品ラインナップ
柔探
粗表面、凹凸面、狭歪部などに柔軟にフィットするプローブ。溶接部や狭い溝、ガス切断面に直接接触して検査することが可能。
蛸探
可とう性(しなやかにたわむ性質)を有するプローブ。3次元曲面に蛸(たこ)のようにフィットして検査が可能。
曲探
平面はもちろん、曲面や凹凸面にフィットするフレキシブルなアレイプローブ。
乾探
接触媒質が不要なドライカップリングプローブ。接触媒質が不要で、きれいな滑らかな平面・曲面で使えるドライカップリングプローブ。検査対象を濡らしたり汚したりすことはありません。

ソフトプローブ「柔探」

フレキシブルプローブ「蛸探」