蛍光浸透探傷試験(航空機業界向け)の試験方法
蛍光浸透探傷試験とは、試験体表面に開口している微細なきずに輝きを持たせた液体をしみこませ、それを拡大させて見つけ出す手法です。航空宇宙産業における蛍光浸透探傷試験では、ASTMやAMSなどの規格に沿って探傷剤や機器を選定の上、検査をする必要があります。
※航空機産業以外での蛍光浸透探傷試験を検討されている方は、下記をご参照ください。
試験対象
- 金属・非金属
使用する製品
- 探傷剤
- ブラックライト
蛍光浸透探傷試験(航空機業界向け)の特徴
feature
航空機関連の規格に適合/準拠した探傷剤、装置、機器を使用
feature
使用する探傷剤や装置、機器の定期的に性能チェック(探傷剤の疲労試験、探傷装置の定期点検、ブラックライトや測定装置の校正など)
feature
有資格者の技術員が検査をする必要あり
探傷フロー
航空機産業における蛍光浸透探傷試験は、以下のいずれかの手順で試験を実施します。




製品ラインナップ

カテゴリ | 製品名 | タイプ | 方法 | 感度レベル | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
浸透液 | P121 | Ⅰ | ・方法”A” 水 ・方法”C” 有機溶剤 | 2 | 水洗、または溶剤除去で使用する蛍光浸透液 |
P130 | 3 | ||||
P220 | Ⅰ | ・方法”B” 後乳化法(油ベース) ・方法”C” 有機溶剤 ・方法”D” 後乳化法(水ベース) | 2 | 後乳化、または溶剤除去で使用する蛍光浸透液 | |
P230 | 3 | ||||
P240 | 4 | ||||
乳化剤 | E400 | 方法”B”用乳化剤、油ベース | P220、P230、P240と 組み合わせて使用する乳化剤 | ||
R500 | 方法”D”用乳化剤、水ベース(通常、水に30%の割合で希釈して用いる) | ||||
現像剤 | D700 | Form a | 乾式現像剤 | ||
D701 | Form d | 速乾式現像剤(エアゾール型) | |||
洗浄剤 | S600 | Class(2) – 非塩素系 | 方法”C”溶剤除去で使用する洗浄液 |
疲労試験サービス
異物や水分の混入などにより、検査に使用する探傷剤が劣化すると信頼性の高い検査結果が得られません。ご使用中の探傷剤をお預かりして、ASTMやAMS規格等に基づいて検査します。検査結果は、疲労試験成績書としてご提出します。
検査項目:含有水分、蛍光輝度、感度、洗浄性 ※左記以外の検査をご希望の場合は、当社営業までお問い合わせください。
製品詳細
- 蛍光浸透液
- 現像剤
- 洗浄剤
- 乳化剤
スーパーグロー(AMS適合品)
蛍光浸透探傷剤のスタンダード。 豊富なラインナップから 用途・目的にあった 最適な探傷剤をご提案します。
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ブラックライト・紫外線強度計
当社のブラックライト(紫外線探傷灯)は、365nmを中心とした紫外線(UV-A)を照射し、探傷試験に最適な条件で設計・製作されています。幅広い用途に対応可能です。
浸透探傷試験の試験片
探傷剤を選定する際の性能比較、使用中の探傷剤の性能点検(新液と使用中の液を比較)などの用途で使用されます。
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情報はカタログからもご確認いただけます。