マーキング装置の概要
当社のマーキング装置は指令信号を受けて、所定の位置に点や線をペイントでマークする装置になります。マーキング方式は、スプレー方式と水鉄砲方式、ドット方式の3方式に分けられます。装置で使用するペイントも当社で開発・製造しており、お客様のご要望にあった最適な組み合わせでご提案することが可能です。
マーキング装置の用途
- 検査済みマーク
- 部品取り付け位置マーク
- 部品の識別マーク
- 線引き(連続)マーク
- 合否判定マーク
- タイヤ・ホイールのアンバランス位置のマーク
マーキング方式
スプレー方式
スプレー方式のマーキングは、ノズル先端の周囲からアトマイズエアーを噴出させ、それによる負圧でノズル先端よりペイントを吸い出し、霧状に吐出します。「ショットマーカーS-10S」で採用されている方式で、飛散のほとんどない鮮明なマーキングをすることができます。
水鉄砲方式
水鉄砲方式のマーキングは、ピストンをソレノイドで直接駆動し、ペイントに圧力をかけ吐出します。「ショットマーカーM-20S/M-30S」で採用されている方式で、目詰まりない確実なマーキングをすることができます。
ドット方式
ドット方式のマーキングは、当社印字装置の技術を用いて、ペイントをドットで吐出します。「PJ-LM」で採用されている方式で、ケガキ線などの細い線をマーキングすることができます。
マーキング例

S-10S

M-20S

PJ-1M
製品ラインナップ
ショットマーカー S-10S
特徴
- 二流体ノズルのアトマイズエアーの吹き出しにより、超速乾性。
- ペイントの飛散がほとんどなく、鮮明なマークを実現。
- マーク幅(大きさ)を可変(6-20mm)。
- 可燃性ペイント利用時の安全対策として、エアー駆動型ポンプを採用。
- エアーパージにより、マーキングヘッドケース内の可燃性ガス濃度を低減。
適用例
- 部品の識別マーク
- 線引き(連続)マーク
ショットマーカー M-20S/30S
特徴
- マーキング指令からマーキングまでの超高速応答
- 水膜や油膜を突き破り、確実なマーキングが可能 ※条件によって異なります
- 特殊ガンの採用で、ペイントの目詰まりを解消
- 液量警報で液交換を知らせる便利な設計
- 可燃性ペイント利用時の安全対策として、エアー駆動型ポンプを採用
適用例
- 検査済みマーク
- 部品取り付け位置マーク
- 部品の識別マーク
- 合否判定マーク
- タイヤのアンバランス位置のマーク
- ホイールのアンバランス位置のマーク
M-20SとM-30Sの違い
M-20S | M-30S | |
---|---|---|
ペイント | 多色対応 | 単色対応 |
チャンネル数(マーキングガンの数) | 4チャンネル以上対応可能 | 4チャンネルまで |
※M-20Sはお客様のご要望をヒアリングして、設計する特注品となります。
ラインマーキング装置 PJ-LM
特徴
- 1ドットで形成する線引きマーキング用の装置
- 上位システムと通信することで、オンデマンドでの線引きマーキングが可能
- 印字機をロボットアームなどに取り付けて使用
- 線幅約1.5 ~ 2.5mm でマーキング可能
- 専用ペイント(不燃性)による印字
適用例
- ケガキ線
- 溶接線
- 溶断線
関連製品
製品情報や組み合わせは
総合カタログからもご確認いただけます。